浄土真宗ってどんな教え?

阿弥陀様が「私」にお念仏させて、今そのままに救ってくださるという教えです。

ひとことでお伝えするのは難しいのですが、あえて簡単に申し上げますと、阿弥陀様が、この「私」に南無阿弥陀仏とお念仏をさせ、そのお念仏のはたらきによってこの「私」が間違いなくお浄土に生まれさせていただき、「ほとけ」とならせていただくという教えです。

浄土真宗ではお浄土に生まれさせていただくことを往生(おうじょう)」といいます。この往生は命を終えた時とされます。しかし阿弥陀様の救いは決して死後の未来のことではありません。

今の私に向かって

「私を南無阿弥陀仏と呼んでくれ、あなたをかならず往生させ、かならずほとけに育てあげる。」

と、つねに願いはたらき続けてくださっているのが阿弥陀様です。

往生、ほとけとなることが決定するのは未来のことではなく、阿弥陀様のこの願いをそのままに聞き受けて、お念仏を称えさせていただいている、今この時です。

私はすでに阿弥陀様の救いの中にあるんだ、間違いなく仏にならせていただくんだ、ということを自覚し、お念仏の中で日々の生活をしていく。これが浄土真宗の念仏者といえるでしょう。

また、ほとけとなったら今度は阿弥陀様と一緒になってこの世界に戻り、人々を自在に教え導き、救済できるようになります。
ほとけになるということは、決して停滞することではありません。はかり知れない大きな救済力となって、迷い苦しむあらゆる人々を救い続けることができる存在になる、これがほとけになることなのです。

ご葬儀の意味って?

ご葬儀とは、亡くなった方としっかりと向きあう場です。

大切な方を亡くしたときに営む「ご葬儀」。
ついこの間まで、一緒に過ごしていた方を失うということはとても寂しく、悲しいことです。

しかし、亡くなるということは、単なる「お別れ」ではないのです。

確かにこの世での人生は閉じられるのですが、亡くなるということはその時から「ほとけさま」として生まれ変わるということでもあります。

「ほとけさま」となられた方は、その瞬間から私たちに色々なことをお教えくださいます。

「人は必ず死ぬのだ」
「あなたは今、どう生きているか、自身にしっかりと問いなさい」

「死」というものが決して他人事ではない、自分の問題であるということにしっかりと向かいあい、故人のメッセージに耳を傾ける場がご葬儀であると私は考えます。

 

「悲しいけど、ありがとう」

お参りって何のためにするの?

お参りは、阿弥陀様、ほとけさまとなられたご先祖様に感謝する場です。

宗派によって色々な考え方があると思いますが、ここはひとつ浄土真宗の考え方について書かせていただきますよ。
まず知っていただきたいのは、

浄土真宗のお参りは、亡くなった方やご先祖さまの鎮魂や成仏を願うためにするのではない

ということです。
亡くなった方やご先祖さまは、阿弥陀さまのお念仏のご縁を「私」につないでくださる「ほとけさま」です。

そして、お念仏によって救われているのは、他の誰でもないこの「私」です。

お参りは、お念仏によって救ってくださっている阿弥陀さま、ご縁をつないでくださっている先祖さまへの「感謝の場」なのです。