1月度「写偈」・「報恩講」中止のお知らせ

本日政府より、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象区域に、大阪府を含む7府県を追加するとの発表がありました。

覚円寺としましては、この1月の「写偈」「報恩講」について、なんとか執り行うことができないか考えてまいりましたが、未だ収まらないこの感染拡大の状況を踏まえ、中止せざるを得ないとの判断をいたしました。
参加、お参りを予定されていた方には、本当に申し訳ないことですが、なにとぞご理解くださいますようお願い申し上げます。

報恩講につきましては、ご講師の法話は取りやめ、寺族のみの内参りといたします。なお、内参りの様子はライブ配信することを検討しております。配信の詳細については改めてFacebookページ、公式サイト等でお知らせさせていただきますので、よろしければご覧いただき、ともにお念仏いただければと存じます。

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます!

昨年は行事の中止や変更を余儀なくされることもありましたが、本年もできることを精一杯してまいります。

みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

季刊誌「一味」本山紹介文掲載

私が卒業した「行信教校」が発行する季刊誌「一味」2021年冬の号に、真宗木辺派本山錦織寺を紹介する文章を掲載させていただきました。

第一回は本山錦織寺がどのようにして興ったかについて書かせていただいております。

・お寺なのに毘沙門天がなぜまつられているのか?
・真宗の本山では珍しい阿弥陀如来「座像」が本尊である理由とは?

などもわかる内容になっております。

拙い文章ではありますが、よろしければご一読ください。https://www.gyousin.com/ichimi/

第二回(2021年春の号に掲載予定)では、錦織寺第4代・存覚上人から現代への流れについて書かせていただこうと考えています。

12月度写偈~正信偈に親しむ~ 中止のお知らせ

12月20日(日)に予定しておりました「12月度写偈~正信偈に親しむ~」ですが、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大を受け、中止を余儀なくされてしまいました。

楽しみにされていた方には、本当に申し訳ないことであります。

しかしながら、人が一か所に集まり長時間過ごすという行事は、この状況下では開催すべきではないとの判断をいたしました。

みなさまどうかご了承ください。

次回は、年明け2021(令和3)年1月17日(日)に開催の予定です。

ただし、感染拡大状況によっては直前に中止とさせていただく可能性もあります。

この「真宗木辺派覚円寺」公式サイト、Facebookページ、Instagramなどで最新の状況を掲載いたします。どうぞご確認のうえ、ご参加ください。

11月度「写偈」を開催しました

11月29日、「写偈~正信偈に親しむ~」を開催させていただきました。

住職法話の内容は「曇鸞章」に入りました。
今回は曇鸞大師のエピソードについてお話しをさせていただきました。

曇鸞大師は中国南北朝時代に活躍されました。北朝・魏の方でしたが、その名声は南朝・梁にまで届き、梁の武帝が大師のことを「菩薩」として敬っておられました。

病気療養のため、江南で長生不死の神仙術を学びましたが、洛陽での菩提流支三蔵との出遇いによって、その書物を焼き捨て浄土教に帰依なさったというお話しです。

親鸞聖人は、大師が神仙術の書物を焼き捨てた、ということに深い感銘を受けられたそうです。

私たちは、ともすれば色々な教えのうわべだけを拾い、その真似事をすることを信心深い姿であると思いがちです。

しかし親鸞聖人は、浄土の教えは他の教えと一緒にしてはならない、命を懸けるべきものは二つあってはならないという、信仰に対する真剣さをこの伝承から感じ取られたのでしょう。

どこまで信仰に真剣になれているか、私自身に問われているように思います。

10月度「写偈」を開催しました

先日、10月度の写偈を開催させていただきました。

住職法話は、『正信偈』の天親菩薩章の最後のところです。天親菩薩は『浄土論』で「一心」ということを著わされました。

親鸞聖人は、この一心とは、ふた心なく、阿弥陀様だけにお任せし、阿弥陀様が仰るとおりにお念仏を称えさせていただくことであるとし、これこそが正しい信心であると明らかにされました。

今回は、その信心によって得られる利益について、
現在世での利益
未来世での利益

の二つがあることをお話しさせていただきました。

私たちは信心をいただいた今、その姿のまま、往生と成仏が決定した「現生正定聚」の位につかせていただける。

さらに、臨終と同時に浄土に往生すると、阿弥陀仏と全く同じ自他一如の仏となり、何の苦もなく、迷いの世界の衆生を自在に救済できるようになる。

この二つの利益が一心、すなわち正しい信心には具わっているいるのです。

今、私たちの存在は煩悩そのものでありますが、阿弥陀様から信心を賜り、私たち自身が仏となることは、一切衆生を救済することになっていくのです。

【真宗教団連合】オンラインごえんさんエキスポの開催について(ご案内)

このたび、宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年・真宗教団連合結成50周年記念事業として、真宗教団連合の主催により、「オンラインごえんさんエキスポ」を下記のとおり開催します。
ぜひご視聴、ご参加ください。

開催日時:2020年11月7日(土)10:00~22:00
開催形態:YouTubeライブ配信
基本的にはすべて無料で参加可能ですが、一部「ZOOM」を利用した有料コンテンツ(要:事前申し込み)も有ります。

詳細はこちら
〇真宗教団連合HP:https://www.shin.gr.jp/
〇特設サイト:https://5en3expo.studio.site/
〇Facebook:https://www.facebook.com/5en3expo
〇Twitter:https://twitter.com/5en3expo

10月度「写偈」開催のお知らせ

(Instagram始めました!「kakuenji」または「真宗木辺派覚円寺」「覚円寺」で検索!)

暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったもので、今年の秋の訪れは暦どおりになりましたね。暑い夏、本当にお疲れ様でした!
みなさんよく乗り越えました!

今年はコロナのおかげで、いつもの夏ではない過ごし方をされた方も多かったのではないかと思います。
これからしばらくの間は過ごしやすい期間です。夏の疲れを癒してくださいね!

さて、10月も消毒液準備、換気等、コロナ対策をとったうえで「写偈」を開催いたします。秋の夜長(写偈は昼間の開催ですが(笑))、心を落ち着かせて筆を取るのはいかがでしょうか?
どなたさまもご参加できますので、お気軽にお越しください。

よろしければ、当日はマスクを持参のうえご参加いただければ、と思っております。
15時からは住職によるプチ法話&ご文の解説をさせていただきます。

日時:令和2(2020)年10月25日(日)13時~17時
参加費:500円(前回来られて、用紙の続きをされる場合は300円)
持ち物:特に必要ありませんが、ご自身の筆を使われる方はお持ち下さい。

時間内でしたら、いつお越ししただいても、お帰りいただいてもOKです。
ただし、法話のあと参加者の方がすべて帰られるなど、その時の状況をみて終了時刻を早めることもございますので、どうぞご了承ください。

9月度「写偈」を開催しました

9月27日、毎月恒例となっております「写偈」を開催いたしました。

今回は初参加の方も数名おられたことから、15時からの住職法話では、「仏教とは」という基本に立ち返ったところからお話しをさせていただきました。

仏教とは文字通り「仏の教え」であります。2500年前にインドでお釈迦様が説かれた教えを仏教と言います。同時に仏教とは「仏に成る教え」なのです。

では、一体誰が仏になる教えなのか?

それは「私自身」以外ありません。

私自身を抜きに仏教を聞かせていただいても、それでは仏教の意味を成しません。お経にしても、高僧方が著わされた書物も、「私が仏に成る」ことについて描かれています。それを分かったうえで、仏教と言うものに触れていかねばなりません。

さて、『正信偈』の内容について今回は、七高僧の第二祖・天親菩薩についてあらわされたご文のところをお話しさせていただきました。

天親菩薩はその著『浄土論』のはじめに

「世尊、我一心に尽十方無碍光如来に帰命したてまつりて、安楽国に往生せんと願ず」

とおっしゃいました。世尊とはお釈迦様のこと、尽十方無碍光如来とは阿弥陀様のこと、帰命とはまかせること、安楽国とはお浄土のことです。

親鸞聖人は、天親菩薩がこのご文の中におっしゃった「一心」こそ正しい信心である、と重要視されます。

その一心とは、自分が一所懸命に作り上げる「自力の一心」ではなく、阿弥陀様にすべてお任せする「他力の一心」です。

すべてお任せするということは、阿弥陀様が

「あなたを必ず浄土に生まれさせる、”南無阿弥陀仏”と私の名をよべ」

とおっしゃることを、

「私は浄土に生まれさせていただきます。南無阿弥陀仏」

と、ただただそのまま受け取ることです。

そこには私自身のはからいといったものは、一切何も含まれていません。
親鸞聖人は、阿弥陀様のお心をそのまま頂くことこそ「他力の一心」であり「正しい信心」のあり方であるとされ、『正信偈』に

「広く本願力の回向によりて、群生を度せんがために一心を彰す

と、天親菩薩を讃嘆されるのでした。

令和二年度秋季彼岸会永代経をお勤めしました

9月20日、覚円寺では無事、秋季彼岸会永代経のお勤めをさせていただきました。
コロナウイルスの影響で、春の彼岸会は5月に延期したうえで、さらに寺族のみでの「内勤め」という、少々寂しいものになってしまったため、今回無事にお勤めできたのは大変うれしかったです。

これからは、消毒液の準備や換気などの対策をとりながら、様子を見つつ行事を進めていかねばなりませんね。

今回は大阪府堺市・旭照寺から、山上正尊先生にご講師としてお越しいただきました。

親鸞聖人が著わされた『教行信証』「真仏土巻」の最初のご文、

「つつしんで真仏土を案ずれば、仏はすなはちこれ不可思議光如来なり、土はまたこれ無量光明土なり。しかればすなはち大悲の誓願に酬報するがゆゑに、真の報仏土といふなり。すでにして願います、すなはち光明・寿命の願これなり」

をご讃題として、真実報土・方便化土について分かりやすくお話しいただきました。私たちは常識として、分別することを良しとして生活していますが、お浄土、それも真実報土と呼ばれる「本当の」お浄土は、私たちの常識・分別を超越した世界である、ということを教えてくださいました。