本年度も「福島区・お盆の夕べ」が開催されることになりました。
浄土真宗では、お盆になったらご先祖様の魂がこの世界に帰ってきてくださる、という考えはありません。
なぜならば、ご先祖様は尊い仏さまとなり、私たちをいつどんな時も、どこにいても、途切れることなく私たちを教え導き、救ってくださっている、とされているからです。
いうならば、浄土真宗では365日、毎日がお盆のようなものですね。
ただ、私たちに「なむあみだぶつ」と、お念仏の教えに出遇わせてくださるご先祖さまを偲び、自分のいのちに向きあうご縁として、お盆の行事はとても大切な慣習のひとつであるとも考えます。
そのため浄土真宗でも、各本山や寺院でお盆のお参りが盛大に行われます。
阿弥陀様、ご先祖様方のご恩に感謝し、私たち自身が今まさに救いの中にあることを喜ぶお参り、という意味で「歓喜会(かんぎえ)」と呼ぶことも多いです。
今年のお盆も、どうぞご先祖様の声に耳を傾け、自分のいのちについてゆっくりと考える期間としてお過ごしください。
8月16日の「お盆の夕べ」では、福島区内の色々な宗派寺院僧侶による読経が行われます。
浄土真宗の僧侶である住職も参加いたします。よろしければ、ご一緒にお念仏いただく機会のひとつとして、お立ち寄りいただければと思います。