令和二年度秋季彼岸会永代経をお勤めしました

9月20日、覚円寺では無事、秋季彼岸会永代経のお勤めをさせていただきました。
コロナウイルスの影響で、春の彼岸会は5月に延期したうえで、さらに寺族のみでの「内勤め」という、少々寂しいものになってしまったため、今回無事にお勤めできたのは大変うれしかったです。

これからは、消毒液の準備や換気などの対策をとりながら、様子を見つつ行事を進めていかねばなりませんね。

今回は大阪府堺市・旭照寺から、山上正尊先生にご講師としてお越しいただきました。

親鸞聖人が著わされた『教行信証』「真仏土巻」の最初のご文、

「つつしんで真仏土を案ずれば、仏はすなはちこれ不可思議光如来なり、土はまたこれ無量光明土なり。しかればすなはち大悲の誓願に酬報するがゆゑに、真の報仏土といふなり。すでにして願います、すなはち光明・寿命の願これなり」

をご讃題として、真実報土・方便化土について分かりやすくお話しいただきました。私たちは常識として、分別することを良しとして生活していますが、お浄土、それも真実報土と呼ばれる「本当の」お浄土は、私たちの常識・分別を超越した世界である、ということを教えてくださいました。

「令和二年度秋季彼岸会永代経」のお知らせ

覚円寺では、令和2年9月20日(日)午後2時から、秋季彼岸会永代経のお勤めをさせていただきます。

ご講師には本願寺派布教使の旭照寺住職・山上正尊先生をお迎えし、ご法話をいただきます。
(旭照寺HP http://kyokusho.g.dgdg.jp/ )

どなたさまもご参加できますので、どうぞお気軽にお越しください。

なお、新型コロナウイルスへの対策といたしまして、当日は入口に手指用の消毒液を準備のうえ、常時換気を行ないます。
お越しいただける方も、可能な限りマスクの着用をお願いいたします。

また、金額の多少は問いませんので、ご懇志のご協力をいただけましたら、法要の運営費としてとても助かります。

宗祖降誕会永代経をお勤めしました

5月にお勤めを予定しておりました「宗祖降誕会永代経」は、新型コロナウイルスの影響のため、5月24日に寺族のみの内勤めとさせていただきました。

本来ならば、お同行のみなさんと一緒にお勤めし、ご講師の法話を味わわせていただくはずだっただけに、今回はとても寂しく感じました。

政府による緊急事態宣言も、このたび解除されましたので、今後は感染対策を行なったうえで、お休みしていた行事も再開していく予定にしております。寺報「糸ぐるま」や覚円寺ウェブサイトにお知らせを掲載いたしますので、どうぞお気軽にご参加ください。

令和2年度報恩講厳修のお知らせ

浄土真宗の寺院で一年で一番重要とされる「報恩講」。

「報恩講」とは浄土真宗の開祖である親鸞聖人のご遺徳をしのび、聖人のご命日、あるいはそれに近い日を選んで毎年お勤めする、親鸞聖人のご法事です。

覚円寺では新暦(クレゴリオ暦)換算されたご命日をもとに、毎年1月に報恩講をお勤めしてしています。

当日はみなさんと一緒に、真宗木辺派の『正信偈(中引)』を読誦し、ご講師の法話を聴聞させていただきます。

今回のご講師は、住職が通っていた僧侶の学校である、行信教校の先輩、喜多唯信先生にお越しいただくことになっています。
分かりやすいご法話をして下さる先生ですので、初めて浄土真宗のお話しをお聞きになられる方でも大丈夫!

また、お帰りの際には「お供養」という名前のおみやげつき!

座席はすべて椅子ですので、正座の苦手な方も安心!
(もちろん正座でもOK!)

服装なども普段着でお越しくださって構いません。

持ちものとしては、お念珠(数珠)をお持ちください。経本はこちらで用意いたします。

また、当日お越しになる際、金額は問いませんのでご懇志をお持ちくだされば、法要の運営費用としてとても助かります。

それでは当日、みなさまのお越しを心からお待ちしております。

本山御正忌報恩講のご案内

真宗木辺派本山錦織寺では、2019(令和元)年11月21日(木)午後から28日(木)までの期間、御正忌報恩講が勤まります。

期間中は阿弥陀堂、御影堂での勤行や法話があり、また24日(日)の「仏の子のつどい」では仏教ヒーロー「ジッセンジャー」による法話劇も開かれます。

日程について詳細は以下をご覧ください。

この機会にみなさまお誘いあわせの上、どうぞ本山錦織寺へお参り下さい。

春季彼岸会永代経をおつとめします

平成31(2019)年3月30日(土)14時から16時ころまで
講師 浄土真宗本願寺派布教使 加藤真悟師

お彼岸の時期がやってまいりました。
彼岸とは此岸(しがん)に対する言葉で、彼(か)の岸、つまり河を挟んだあちら側ということで、浄土をあらわすそうです。
このお彼岸の法要、実は日本で始まった行事であるという説が有力です。一説には聖徳太子のころから始まったとか。

常に阿弥陀さまのお慈悲の光に照らされている浄土真宗の念仏者は、お彼岸だからといって何か特別な修行や善いことをしなくてはならないわけではありません。
しかし、古くからあるこのお彼岸という風習も、私たちが必ず生まれさせていただくお浄土に思いをはせることのできる、大切な仏縁のひとつとして受け止め、阿弥陀さまへのご恩報謝につとめさせていただく法要として受け継がれれてまいりました。
ぜひともこのご縁にお寺へお参り下さい。

法要当日はみなさんと一緒に『仏説阿弥陀経』をおつとめさせていただいたあと、ご講師からご法話をいただきます。
経本はこちらで用意いたしますので、お念珠をお持ちのうえお越し下さい。

なお、多少は問いませんので、法要の運営費となるご懇志をお持ち下さいますと、お寺としては大変助かります。

平成31年度報恩講をおつとめしました

昨日1月20日、覚円寺の報恩講が無事つとまりました。
昨年に引き続き、本願寺派布教使である喜多唯信先生をご講師に迎え、ご法話を頂きました。今回のご法話を私なりにまとめてみたいと思います。

とかくこの世界というものは、色々なものを差別しています。
土俵には女性が登れないであるとか、LGBTの人や障がい者には 生産性がないとか、もう差別だらけです。

無意識的に最も差別していると言えるのは「正と死」でしょう。
生に対して死は穢れ(けがれ)であって、忌み嫌うべきものと 思っています。

しかし、仏教ではこの「穢れ」というものを認めません。
最近「お寺の掲示板」が注目されていますが、あるお寺の 掲示板に釈尊のことばとして

「次はお前の番だ」

というのがあったそうです。
ほんとうは生きていることのほうが不思議であって、誰にでも 死は必ずやってくるということをあらわされたのでしょう。

さて私たちは自分の都合で良いものと悪いものを分別しています。
これに対し仏教では全てを平等と見ます。

釈尊のお弟子の中にウパーリ(優波離)という方がおられました。
ウパーリさんは理髪師だったそうです。当時のインドではカースト制が今以上に社会に浸透しており、人の髪に触れる理髪師は底辺層であると されていました。

ウパーリさんが出家をしたいと釈尊に申し出たとき、釈尊は同じ時期に 出家をしようとしていた貴族の人よりも先に出家ができるように 働きかけたそうです。

その後釈尊の説法の場で、出家した貴族の人が、底辺層であるウパーリさんよりも上座に座ろうとしたところ釈尊はそれをたしなめ、ウパーリさんを 上座に座らせたということがありました。

釈尊の教団では、一般の価値観は取り入れていません。
教団内では、先に出家をした者を目上のものとし、座る場所も 上座であるとされていたのです。そこにはカースト制での上下の差は なく「法の下での平等」の教えがあったのです。

長い時を経て仏教が日本に伝わり、平安末期から鎌倉初期という時代にこの 「法のもとでの平等」という教えを再び見出し、全てのものが救われる法門を立られたのが法然上人であり、それを究極まで高めてかれたのが親鸞聖人 というお方でありました。

報恩講法要

「報恩講法要」をおつとめさせていただきます!

報恩講は浄土真宗のご開山、親鸞聖人のご法事です。
聖人のご遺徳をしのび、ともにお念仏を喜び、ご法義に出遇わせていただく大切な場です。
親鸞聖人のご命日は旧暦の11月28日ですが、覚円寺では新暦に換算した1月におつとめさせていただいております。
どうぞお誘いあわせのうえ、お寺にお越し下さい。

平成31年1月20日(日)
午後2時から4時頃まで

おつとめ:『正信念仏偈(正信偈)』
ご法話:浄土真宗本願寺派布教使 喜多唯信師

持ち物:お念珠(お経本はこちらで用意します。)

ご懇志はよろこんでお受けします~。